目的
同一モデルをELF/MAGICと汎用FEMで解析し、精度と計算時間を比較した。
例題 1:C型電磁石の磁場解析
非線形の鉄心材質にコイルを巻き、ギャップ中心の磁束密度 B(T)を評価した。
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モデル条件
- 解析対象:C型電磁石(ギャップ付き鉄心)
- 鉄心:非線形 B-H 特性(下図参照)
- 励磁条件:10 ケース(2 kAT ~ 20 kAT)
- 評価量:ギャップ中心の磁束密度 B(T)
- 収束条件:許容誤差 1.0E-4
- メッシュ:粗,中,密の3種類
- 対称条件1/4
- C型電磁石 鉄心とコイル 全体形状

- FEMメッシュ分割図
粗メッシュ 全体

粗メッシュ 寄り

中メッシュ 全体

中メッシュ寄り

密メッシュ 全体

密メッシュ 寄り

- ELF/MAGICメッシュ分割図
粗メッシュ

中メッシュ

密メッシュ

BH曲線

計算結果
- 粗、中、密メッシュでのELF/MAGICとFEMの計算結果
(注1) 励磁条件10 ケース(2 kAT ~ 20 kAT)の合計時間(8コアのPC)
手法 メッシュ 要素数 計算時間 [秒](注1) 磁束密度[T](注2) ELF/MAGIC 粗 164 3 0.968924 ELF/MAGIC 中 354 16 0.964367 ELF/MAGIC 密 474 30 0.963296 FEM 粗 238,451 430 0.969647 FEM 中 325,387 629 0.964408 FEM 密 881,471 4,989 0.963104
(注2) 20kATでのギャップ磁束密度[T]
- 20kATでのギャップ磁束密度 (粗、中、密メッシュ)

要素数を増やしてメッシュを細かくするほど精度が良くなると考えられる。
ELF/MAGICでは要素数を増やしてメッシュを細かくするほどギャップ磁束密度が漸減したので、FEMの粗,中,密の磁束密度に近い値になる要素数を選んで比較した。
- 2kAT~20kATでのギャップ磁束密度 (密メッシュ)

密メッシュで電流値を変えてELF/MAGICとFEMを比較した。
電流値が小さい場合も、電流値が大きくて磁性体が飽和した場合も
磁束密度はほぼ一致した。
- 計算時間

FEMは430~4989 秒、ELF/MAGICは3~30 秒。
まとめ
| 計算精度 | ELF/MAGIC、FEMとも磁束密度はほぼ同じ値になった。 |
| 計算速度 | ELF/MAGICの計算速度はFEMの約100倍高速だった。 |
| 非線形収束 | 非線形の許容誤差は1.0E-4で両者とも収束した。 |
| 解の収束 | 両者ともメッシュを細かくするほど磁束密度は小さくなり一定値に近づいた。 |
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