IEmesh 機能
IEmeshの機能の概要です。
主要コマンドは機能ごとに最初の文字が統一されています。 キー入力した文字列によって、候補のコマンドが絞られて表示されます。 パラメータもキー入力に同期して表示されるので、簡単にコマンドが作成できます。 (コマンドフィルター機能、ヒントビュー機能)
主要コマンド
節点を作成するコマンド … AN~
多種多様な方法で節点が作成できます。例えば…
- AN XYZで直交座標節点が作成できます。
- AN RT3で円筒座標節点が作成できます。
- AN PLで節点間の分割点に節点が作成できます。
- AN CCXで円と円の交点に節点が作成できます。
図形を作成するコマンド … AF~
線分や円を図形として作成できます。例えば…
- AF LNNで2節点を結ぶ図形線分が作成できます。
- AF CNWで3節点を通る図形円が作成できます。
図形を利用するコマンド … FN~
図形を利用して節点が作成できます。例えば…
- FN FFXで複数の図形の交点に節点が作成できます。
- FN LLXで2つの図形線分の交点に節点が作成できます。
- FN CLXで図形線分と図形円の交点に節点が作成できます。
節点を編集するコマンド … MN~
節点のコピーや移動などできます。例えば…
- MN CPLで節点の平行コピーができます。
- MN MVCで節点の回転移動ができます。
- MN SXで節点のX座標値のみを変更することができます。
MNコマンドの前に操作する節点をSNコマンドで選択しておく必要がありますが、IEmesh上で入力指示が出ます。 ベクトルの指定が必要なMNコマンドもあります。
要素を作成するコマンド … AE~
節点を指定して要素が作成できます。例えば…
- AE NNで節点数に従い要素を作成できます。
- AE N2で2節点を指定して線分要素が作成できます。
- AE I4で1節点と2つの増分を指定して四角形要素が作成できます。
- AE A8で直前に作成された8節点を結んで六面体要素が作成できます。
要素を直接作成するコマンド … AA~
このコマンドだけで節点と要素が同時に作成できます。例えば…
- AA BLOCKで直方体の立体要素が作成でき、同時に分割も可能です。
- AA RINGBでリング状の立体要素が作成できます。
- AA ARCH3でアーチ状の立体要素が作成できます。
- AA HOLEで四角形要素に穴を作成することができます。
- AA Oで作成する立体の中心座標を指定することができます。
要素を分割するコマンド … BE~
要素を分割する方法も各種用意されています。例えば…
- BE L8で六面体要素を分割できます。
- BE C4で四角形要素を扇形に分割できます。
BEコマンドの前に分割する要素をSEコマンドで選択しておく必要がありますが、IEmesh上で入力指示が出ます。
要素を編集するコマンド … ME~
要素のコピーや移動、押し出しなどできます。例えば…
- ME CPLで要素の平行コピーができます。
- ME MVCで要素の回転移動ができます。
- ME EXLで要素の平行押し出しができます。
MEコマンドの前に操作する要素をSEコマンドで選択しておく必要がありますが、IEmesh上で入力指示が出ます。 ベクトルの指定が必要なMEコマンドもあります。
要素の方向などを修正するコマンド… TE~
要素の方向や要素に属する節点の番号を揃えることができます。例えば…
- TE WLVで要素の方向をベクトル方向に揃えることができます。
- TE CLDで連続する要素の方向を揃えることができます。
TEコマンドの前に操作する要素をSEコマンドで選択しておく必要がありますが、IEmesh上で入力指示が出ます。 ベクトルの指定が必要なTEコマンドもあります。
節点を選択するコマンド … SN~
操作対象の節点を色々な方法で選択します。例えば…
- SN ADD Eで特定の要素に属する節点を選択できます。
- SN ADD NSで複数の節点を指定して選択できます。
要素を選択するコマンド … SE~
操作対象の要素を色々な方法で選択します。例えば…
- SE ADD Mで特定の材質に属する要素を選択できます。
- SE ADD ALLですべての要素を選択できます。
図形を選択するコマンド … SF~
操作対象の図形を色々な方法で選択します。例えば…
- SF ADD FSで複数の図形を指定して選択できます。
- SF ADD ALLですべての図形を選択できます。
各種番号のリナンバコマンド … RB~
節点番号や要素番号などのリナンバができます。例えば…
- RB ENですべての節点番号、要素番号のリナンバができます。
- RB STOREですべての節点番号、要素番号が格納できます。
- RB MERGEで複数の節点が合併できます。
節点や要素を消去するコマンド … CL~
色々な方法で節点や要素、図形の消去ができます。例えば…
- CL NLでまとめて節点を消去できます。
- CL ESで指定した要素のみを消去できます。
- CL LONEで孤立点になっている節点のみを消去できます。
要素名や要素番号を管理するコマンド…NB~
要素名の指定や各種番号の初期値設定、変更ができます。例えば…
- NB NAMEで要素名の指定ができます。
- NB MIDで材質番号の指定ができます。
- NB CHANで要素名や各種番号の変更ができます。
制御関連
条件分岐
条件分岐の制御文によってスクリプトの実行・不実行を切り替えることができます。
- IF、ELSE、ENDIF などのIF文で条件分岐ができます。
- CASEIF CASE CASEELSE CASEEND などのCASE文で場合分けができます。
繰り返し
繰り返し制御によってスクリプトを繰り返し実行ができます。
- LOOP~ENDLOOPでループ範囲を設定し、その間を繰り返すことができます。
- Rコマンドで旧来のコマンド群の繰り返しもできます。
変数定義・各種関数・サブルーチン
変数の定義
変数を定義したり、変数を利用して座標値を指定したりできます。
- PUTコマンドで変数を定義して四則演算、関数などで使用できます 。
- 一次元の配列変数も使用できます。
- 変数を節点番号や座標値に使用することができます。
各種関数
各種関数が用意されています。
- 数学関数として三角関数、指数関数などが用意されています。
- 情報関数として節点座標、要素数などの関数があります。
サブルーチン
サブルーチンを作成したり、呼出したりができます。
- 既製のサブルーチンを利用することができます。
- 作成したサブルーチンを保存、再利用することもできます。
ファイル入出力
megファイルへ出力
- OGコマンドで節点をmegファイルに出力します。
- OE*コマンドで要素をmegファイルに出力します。
megファイルの読み込み
DMEGコマンドで他のmegファイルを複数読み込むことができます。
さらに読み込んだデータの部分的な修正や削除、新たなデータの追加もできます。
meiファイルの読み込み
INCLコマンドで別のmei形式ファイルを読み込むことができます。
DXFファイルの読み込み
DXFファイルのエンティティセクションのデータを読み込むことができます。
読み込んだデータは、図形と節点、線分要素に変換されます。
複数のスクリプトファイルの作成
MEISコマンドで変数の値が異なる複数のmeiファイルを一度に作成することができます。
その他
スクリプトのステップ実行
スクリプトのステップ実行が可能です。
1行づつの実行によりスクリプトのデバッグ作業が簡単にできます。
作成済み節点、要素の参照
作成した節点や要素の番号を遡って参照することができます。
また、NB ZEROで番号参照の起点を設定すると、起点から順方向に参照できます。
- 例えば>1と記述すると1つ前に作成された節点の番号が参照でき、
}1と記述すると起点から1つ目に作成された節点の番号が参照できます。 - 例えば<2と記述すると2つ前に作成された要素の番号が参照でき、
{2と記述すると起点から2つ目に作成された要素の番号が参照できます。 - 参照した節点番号や要素番号はコマンドのパラメータやサブルーチンの
引数として利用できます。
スクリプトの途中での一時停止
Qコマンドで、その時点までのmegファイルを作成して表示することができます。
チェック機能
SAMEコマンドで、要素の重なりがチェックできます。
UNDEFコマンドで未定義節点のチェックができます。
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